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2026.01.23

会社のネットワークが遅い原因は?中小企業でもできる速度低下の解消方法

 

「会社のネットワークが遅い」「オフィスのネットが重くて仕事にならない」──そんな声が増えてくると、中小企業の総務・情シス担当の方は頭を抱えてしまいがちです。しかも、クラウドサービスやWeb会議が当たり前になった今、ネットワークの不調はそのまま業務停止や機会損失につながります。

ここでは、オフィスネットワークが遅くなる代表的な原因と、自社でできるトラブル対策から回線・プランの見直し、専門業者への相談タイミングまでわかりやすく解説します。

 

会社のネットワークが遅いかどうか確認する方法

会社のネットワークが遅いと感じたときは、実際にどれくらいの速度が出ているのか確かめてみましょう。高速化に向けた対応方法は、スピードテストを実施し、測定結果が業務内容ごとの必要な通信速度に達しているかチェックしてから検討することになります。

業務別に必要な通信速度の目安

オフィスでのインターネット利用と言っても、メール中心の部署と、図面や動画を扱う部署では、必要な速さがまったく違います。まずは、自社の業務にどれくらいの速度が必要なのか、おおまかな目安を押さえておきましょう。

■一般的なオフィス業務

……メールやチャットのやりとりのみであり、大容量ファイルの送受信は行わない業務を想定すると、下り30Mbps・上り10Mbps程度の速度があれば十分だと考えられます。

■Web会議、画像・動画ファイルの送受信

……リアルタイムで映像及び音声を配信することになるため、下り100Mbps・上り50Mbps以上の速度が望ましいです。PC1台につき上下それぞれ5〜10Mbps程度を確保しておくと、映像が止まったり音声が途切れたりしにくくなります。動画コンテンツの視聴や配信が多い場合も、同じくらい、もしくはそれ以上の帯域が必要になることがあります。

簡単にできるネットワーク速度測定の方法

外部に接続するためのネットワーク速度は、Webサイトを閲覧するためのブラウザで測定できます。Googleなどの検索エンジンで「スピードテスト」と入力して検索すると、インターネット速度テストなどの名称でさまざまな測定ツールを利用することができます。

スピードテストの結果、上り(アップロード)と下り(ダウンロード)で表示されますが、上りとはアップロード速度を指し、テキストやファイルを送信するときの早さを意味します。下りとはダウンロード速度を指し、反対にデータを受信するときの早さに関わっています。

社内LANの速度が遅いと感じるときは、通信速度ではなく応答速度に問題がある可能性があります。Windowsならコマンドプロンプト、MacOSならターミナルを開き下記のように入力することで、応答速度を測定できます。

ping ルーターのIPアドレス

pingの結果には、time(応答速度)とパケットロスの情報が表示されます。パケットロスがゼロ出ない場合、送信したデータが届かず一部消失している可能性があります。応答速度は10ms以下が理想的で、遅くても30msから50msの範囲に収まっているか確認したいところです。

 

会社のネットワークが遅くなる7つの原因

 

 

会社のネットワークが遅くなる背景には、1つの理由だけでなく複数の要因が重なっていることがよくあります。回線そのものの問題だけでなく、社内の配線や機器の状態、設定ミス、さらにはウイルスなど、オフィスのネットワーク環境全体を見渡して考えることが大切です。

ここでは、中小企業のオフィスで特に起こりやすい7つの代表的な原因を整理して紹介します。

原因1:回線の混雑(輻輳)が起きている

オフィスの回線は、高速道路のように「太さ」に限りがあり、その中を多くの通信が一度に流れると渋渋滞を起こします。社内で同時に多くの端末や社員がネットを使うと、データが順番待ちの状態になり、結果として「画面がなかなか開かない」「クラウドが重い」といった体感につながります。この混雑状態が、ネットワークの世界でいう輻輳(ふくそう)です。

とくに昼休みや始業直後、就業前など、社内の利用が集中しやすい時間帯は速度低下が起きやすくなります。たとえば、昼休みに社員が一斉にニュースサイトや動画を見たり、業務終了前にまとめて大容量ファイルを送ったりすると、その時間だけ極端に遅くなることがあります。時間帯によって「速いとき」と「遅いとき」の差が大きい場合は、混雑が疑われます。

最近は、多くの会社でクラウドサービスやオンライン会議を常用するようになりました。これらは常にインターネット回線を使うため、同時に複数の会議やクラウド操作が重なると、回線の負荷が一気に高まります。社内サーバーやオンプレミス環境だけで完結していた頃と比べると、インターネット回線にかかる負荷は確実に大きくなっていると考えられます。

原因2:LANケーブルの規格が古い・合っていない

オフィスの床や机の裏を通っているLANケーブルは、見た目は同じに見えても、実は対応している速度の上限が大きく違います。古い規格のケーブルを使い続けていると、回線や機器が高速に対応していても、ケーブルが「ボトルネック」となり、全体の速度を押し下げてしまうことがあります。

一般的に、CAT5、CAT5e、CAT6といった表記でケーブルの規格が分かれています。CAT5は古い規格で、理論上100Mbps程度までが目安とされる一方、CAT5eやCAT6は1Gbpsクラスまで対応できるとされています。ラベルや被覆に小さく印字されていることが多いため、オフィスに昔からあるケーブルは、一度規格を確認してみる価値があります。

ケーブル自体の劣化も、見落とされがちな原因です。長年同じケーブルを使っていると、被覆が硬くなったり、断線しかけていたり、椅子やキャビネットで踏まれて内部が傷んでいたりすることがあります。折れ曲がりがきつい箇所や、何度も抜き差しをしているコネクタ部分も、通信品質が低下しやすいポイントです。

また、ケーブルの長さが極端に長い場合や、無理な取り回しをしている場合も注意が必要です。規格上の最大長を超えていたり、電源ケーブルと密着して配線されていたりすると、ノイズの影響を受けて速度低下や不安定さが発生することがあります。見た目は問題なく見えても、「なぜかこの席だけ遅い」といったときには、その席までのケーブルを疑うべき場面もあります。

原因3:ルーターやハブなど機器の性能不足

オフィスのネットワーク機器は、見た目には問題なく動いているように見えても、性能面で限界に達している場合があります。とくに中小企業では、開業当初に導入した家庭用ルーターをそのまま使い続けているケースも多く、社員数や端末数が増えた結果、機器の処理能力が追いついていないことがあります。

また、同時接続台数が増えるほど、ルーターやハブのCPUやメモリには大きな負荷がかかります。通信自体は「つながっている」ものの、内部では処理待ちの行列ができており、その結果「ページが開くのに時間がかかる」「ファイルの転送が遅い」といった症状が表面化します。社員数や端末数が増えたタイミングで「急に遅くなった」と感じるなら、機器の性能不足を疑うサインです。

ほかにも、ファームウェア(機器内部の基本ソフトウェア)が古いまま放置されていると、性能が十分に発揮されなかったり、不具合が解消されていなかったりすることがあります。設定画面にログインする習慣がなく、出荷時のまま何年も使っている場合は、更新情報やログを確認してみるとよいでしょう。

原因4:Wi-Fiの電波干渉が発生している

オフィスのWi-Fiはとても便利ですが、目に見えない電波同士のぶつかり合いによって、速度低下や接続不良が起こることがあります。これが「電波干渉」です。電波は空気中の見えない道路のようなもので、そこに多くの機器がひしめき合うと、お互いの信号が邪魔し合い、結果として通信が不安定になります。

オフィスのレイアウトや家具も、Wi-Fiに影響します。鉄骨や金属製の棚、大型のキャビネット、コンクリートの壁などは電波を反射・吸収しやすく、アクセスポイントを隅に置いていたり、キャビネットの裏に隠すように設置していたりすると、特定の席だけ極端に電波が弱くなることがあります。見た目を優先して「とりあえず隅に置いた」結果、電波状況が悪化しているケースは珍しくありません。

アクセスポイントを1台だけで広いオフィス全体をカバーしようとすると、どうしても電波が届きにくいエリアが出ます。そのうえ、そこに多数の端末が集中して接続することで、1台のアクセスポイントに負荷が偏ってしまい、特定の時間帯に急激に速度が落ちることがあります。複数のアクセスポイントを配置して負荷分散するか、設置場所やチャンネル設定を工夫することで改善できる場合も多いです。

原因5:配線やネットワーク構造が複雑化している

オフィスのネットワークは、増設やレイアウト変更を繰り返すうちに、最初の設計からかけ離れていくことがあります。その結果、配線や機器のつなぎ方が複雑に絡み合い、どこを通って通信が流れているのか分からない状態になってしまうこともあります。この「迷路のようなネットワーク構造」が、思わぬ速度低下の原因になることがあります。

よくあるのが、ハブを「数珠つなぎ」に増やしてしまうケースです。空いているポートが足りなくなるたびに、さらにその先にハブを追加していくと、データが遠回りのルートを通るようになり、通信に余計な時間がかかります。いくつものハブを経由してようやくルーターにたどり着くような構成では、トラブル時の切り分けも難しくなります。

さらに厄介なのが、ループ配線と呼ばれる、ケーブルのつなぎ間違いによるトラブルです。本来つないではいけないポート同士をケーブルで接続してしまうと、データがネットワーク内をぐるぐると回り続け、全体が著しく遅くなったり、最悪の場合ダウンしたりします。スパニングツリープロトコルなどの機能を使って防ぐ方法もありますが、そもそも配線が整理されていなければ設定も難しくなります。

原因6:IPアドレスの設定に不具合がある

ネットワーク上の機器には、それぞれ「住所」にあたるIPアドレスが割り当てられています。この設定に不具合があると、通信が正しく行われず、結果としてネットワークが遅く感じられたり、不安定になったりします。見た目には正常に見えるが、裏側でアドレスの取り合いが起きているような状況です。

代表的なのが、同じIPアドレスを複数の機器に設定してしまう「アドレス競合」です。固定IPアドレスを手動で設定している端末が多い環境では、知らないうちに同じアドレスが別の機器に設定されてしまい、互いにぶつかり合うことがあります。この場合、接続が途切れたり、つながったり切れたりを繰り返すなど、不安定な症状が発生しがちです。

DHCP(IPアドレスの自動割り当て機能)と固定IPが混在している場合も注意が必要です。DHCPの割り当て範囲と、手動で設定した固定IPの範囲が重なっていると、自動で配られたアドレスと固定のアドレスがかぶり、予期せぬ競合を招きます。また、ルーターのDHCP設定が適切でないと、必要な台数分のアドレスが足りなくなり、新しく接続した端末がネットワークに参加できない、といった事態も起こります。

さらに、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイといった設定値の誤りも、通信を不安定にする原因となります。これらはネットワークの「区画」や「出口」を決める情報で、間違っていると特定の宛先にだけ通信できない、インターネットにはつながるが社内サーバーにはつながらない、といった偏った症状が出ることがあります。その結果「遅い」「つながったり切れたりする」といった問題につながります。

原因7:ウイルス感染や外部からの攻撃がある

ネットワークが遅い原因として見落としたくないのが、ウイルス感染や外部からの不正アクセスといったセキュリティ上の問題です。ウイルスやマルウェアに感染したPCが、知らないうちに大量の通信を外部とやり取りしていると、その分だけ社内の帯域が消費され、全体的な速度低下を引き起こします。

マルウェアの中には、感染した端末を「ボットネット」と呼ばれる攻撃の踏み台として利用するものがあります。このような端末は、外部の指示を受けて不正な通信を繰り返すため、社内から見ると「誰も使っていないのに常に回線が混んでいる」ような状態になります。結果として、通常の業務通信のために使える帯域が圧迫されてしまいます。

また、不審な外部からのスキャンや攻撃が繰り返されている場合も、ファイアウォールやルーターに余計な負荷がかかり、処理能力を消耗させます。短時間で大量のアクセスを受けると、機器が処理しきれず、正当な通信まで遅くなったり、タイムアウトしたりすることがあります。こうした状況では、単なる「速度の問題」ではなく、セキュリティインシデントとして対応する必要があります。

 

中小企業のセキュリティ課題とは?現状から解決策まで徹底解説

 

自社でできる!オフィスのネットワーク速度の改善方法

 

 

会社のネットワークが遅いからといって、すぐに回線契約を変えたり、大掛かりな工事をしたりする必要はありません。まずは社内でできる範囲の見直しから着手すると、意外とシンプルな原因が見つかることがあります。

ここでは、専門知識がそれほどなくても取り組みやすい「オフィスのネットワーク改善の打ち手」を順番に紹介します。

LANケーブルを適切な規格に交換する

オフィスのネットワークは、見えない「道」である回線だけでなく、机の裏や床下を走るLANケーブルにも左右されます。古いケーブルや傷んだケーブルを使っていると、回線やルーターが高性能でも、その性能を生かしきれません。まずは、足元のケーブルから確認してみましょう。

現在利用しているLANケーブルの規格は、ケーブルの外側に印字されている「CAT5」「CAT5e」「CAT6」などの文字を探すことで、目視で確認できます。見つけた表示をメモし、「どの席からどのハブまで、その規格が使われているか」を大まかに把握しておくと、その後の見直しがスムーズになります。

ケーブルを交換する際は、「どこを通っているか」「どこで踏まれやすいか」にも目を向けてください。椅子のキャスターが通る位置や、人の出入りが多い通路に這わせていると、断線や内部の損傷につながります。できる限り壁際やケーブルトレーに沿わせ、必要以上にきつく折り曲げないようにすることが大切です。

ルーターやアクセスポイントの配置を見直す

Wi-Fiを使うオフィスでは、ルーターや無線アクセスポイントの置き場所だけで、体感速度が大きく変わることがあります。機器の性能を上げる前に、「そもそも電波の届き方にムラがないか」を確認することが、改善への近道になります。

基本的には、オフィスの一番端ではなく、できるだけ中心に近い位置に設置したほうが、電波が全体に行き渡りやすくなります。柱や壁、背の高い棚などが多いフロアでは、見通しの良い場所に置くことで、同じ機器でもカバー範囲が広がるケースがあります。見栄えだけでなく、「電波の通り道」をイメージして配置を考えることがポイントです。

避けたいのは、床に直置きしたり、金属ラックの奥にしまい込んだりする置き方です。床に近いと、人や家具にさえぎられやすくなりますし、金属ラックやキャビネットの中は電波が通りにくくなります。また、コピー機や電子レンジのすぐそばなど、電波ノイズが出る機器の近くも、配置場所としては適していません。

アクセスポイントを複数台置く場合は、それぞれがカバーする範囲を意識し、距離を取りながら配置すると、電波の重なりや無駄な干渉を減らせます。たとえば、「会議室用」「執務エリア用」など、エリアごとに役割を分けるイメージです。そのうえで、2.4GHzと5GHzを使い分けたり、SSID(Wi-Fi名)を分けたりすることで、用途ごとに安定した接続を確保しやすくなります。

不要な配線を整理してシンプルにする

ネットワークの配線は、増設やレイアウト変更を重ねるうちに「とりあえず空いているポートにつなぐ」という運用になりがちです。その結果、何年も使われていないケーブルやハブがそのまま残り、全体の構造が複雑になってしまうことがあります。まずは、一度立ち止まり「本当に必要な配線だけが残っているか」を見直してみましょう。

最初のステップとして、机の下や天井裏、ネットワークラックの中など、普段あまり目にしない場所を含めて、ケーブルやハブを一通り確認します。その際、「片方が何もつながっていない」「どこにつながっているか分からない」といったケーブルや、ランプがほとんど点灯していないハブが見つかることがあります。これらは、不要機器や使われていない配線の候補です。

どこからどこにつながっているか分からないケーブルが多い場合は、ラベル付けのルールを決めると、以後の管理がぐっと楽になります。たとえば、「フロア名−席番号」「ハブ名−ポート番号」といった形でシールを貼るだけでも、トラブル時の調査やレイアウト変更時の配線整理がやりやすくなります。

ケーブルを束ねる際には、すっきり見せることばかりを優先すると、熱がこもったり、強く締めすぎて内部が傷ついたりすることがあります。結束バンドや配線カバーを使うときは、「きつく締めすぎない」「電源ケーブルとLANケーブルをぴったり並走させない」といった点に気をつけると、トラブルを防ぎやすくなります。

古いネットワーク機器を最新のものに交換する

ケーブルや配置の見直しをしても改善が見られない場合、ルーターやハブそのものが、すでに役目を果たしきっている可能性があります。ネットワーク機器にも寿命があり、長年使い続けるうちに性能が低下したり、最新の通信方式に対応できなくなったりします。適切なタイミングで入れ替えることで、ネットワーク全体の安定性と速度が大きく向上することがあります。

一般的には、ルーターやスイッチングハブなどの機器は、5〜7年程度を目安に交換を検討する企業が多いと言われます。頻繁な再起動が必要になってきた、筐体が異常に熱を持っている、ログにエラーが多く出る、といった症状が見られる場合も、寿命や性能限界が近づいているサインです。メーカーのサポートが終了している機種は、セキュリティ面でもリスクが高まります。

新しい機器を選ぶ際には、スペック表に記載されている対応速度(10/100/1000Mbpsなど)や、ポート数、同時接続台数の目安といった情報を確認しましょう。社員数や端末数、今後の増加見込みを踏まえ、「少し余裕を持たせた」クラスの機器を選ぶと、長く安定して利用しやすくなります。家庭用ではなく、オフィス向けや法人向けをうたうモデルを選ぶことも重要です。

 

最終手段としてネットワーク回線やプランを見直す

社内のケーブルや機器を見直しても改善しない場合、そもそもインターネット回線そのものが、現在の業務規模や使い方に対して不足している可能性があります。

ここからは、回線契約の乗り換えや、より安定性の高いサービスへの切り替えといった、外部の回線プランを見直す方法を考えてみましょう。

高速・大容量プランへの乗り換えを検討する

現在のインターネット回線が遅いと感じたときは、まず「今、どの回線・どのプランを使っているのか」を確認するところから始めます。契約書や請求書を見直し、プロバイダ名、回線種別(光回線、無線など)、契約速度、月額料金などを一覧にしてみると、現状が把握しやすくなります。担当者が代わっていたり、そもそも契約時期が古くて情報が曖昧になっていたりする場合は、プロバイダへの問い合わせも有効です。

法人向けの回線プランは、専用帯域や優先制御など、業務用途に配慮したサービスが用意されているケースが多く見られます。また、サポート体制も充実しており、トラブル発生時の問い合わせ窓口が法人専用で用意されていたり、訪問対応やSLA(サービス品質保証)が設定されていたりと、業務の継続性を重視した仕組みが整っています。さらに、固定IPアドレスの提供や、セキュリティオプションの充実など、企業のネットワーク環境に必要な機能が標準またはオプションで選べる点も、法人向け回線の大きな強みです。

IPv6対応の回線に切り替える

最近では「IPv6」に対応するたインターネット回線が増えてきました。IPv6とは、従来のIPv4という仕組みに代わる、次世代のインターネット規格のことです。

従来のIPv4(PPPoE接続)方式では、プロバイダの認証設備を経由する必要があり、利用者が集中する時間帯には混雑が発生しやすく、速度低下の原因となっていました。 一方、IPv6(IPoE接続)方式では、認証設備を経由せずに直接インターネットに接続できる仕組みを採用しているため、混雑ポイントを回避でき、安定した高速通信が期待できます。

また、IPv6では管理できるIPアドレスの数も大幅に増えており、将来的なネットワーク拡張にも対応しやすいという利点があります。 IPv6(IPoE接続)を利用するには、回線がIPv6(IPoE接続)に対応しているだけでなく、オフィスのルーターや機器もIPv6対応である必要があります。

比較的新しい機種であれば対応していることが多いですが、古い機器を使っている場合は、設定画面やメーカーのサポートページで確認しておきましょう。また、プロバイダ側でIPv6サービスを提供しているかどうかも、契約前に確認すべきポイントです。

 

社内ネットワークの速度について専門業者に相談すべき状況とは

社内でできる対策を一通り試してもネットワークの遅さが解消しない場合や、業務そのものに支障が出始めている場合は、専門業者に相談するタイミングです。中小企業では「できれば自分たちで何とかしたい」と考えがちですが、原因が複雑なネットワークトラブルを抱え込むと、復旧の遅れや担当者の疲弊など、別の問題を生むこともあります。

ここでは、外部のプロに相談したほうがよい典型的な状況を整理します。

原因特定が進まずトラブルが長期化しているとき

社内でルーターの再起動や設定変更、ケーブルの交換などを試しても、目に見える改善がない状態が長く続いている場合は、自力で解決できる範囲を超えている可能性があります。原因が一つではなく、回線・機器・設定・セキュリティなど複数の要因が絡んでいると、限られた情報だけではどこから手を付けるべきか判断しづらくなります。

また「この設定を変えたら一時的に良くなったが、数日すると再発する」といった、障害の発生と復旧を何度も繰り返す状態も要注意です。その場しのぎの対処だけでは根本原因が残り続けるため、結果としてトラブルの“ぶり返し”が常態化してしまいます。こうなると、担当者も「何が正解か分からない」という感覚に陥りがちです。

さらに、ネットワーク構成図や設定情報がきちんと整理されておらず、「どうつながっているのか」「過去にどんな変更をしたのか」が説明できない場合、原因特定は一層難しくなります。誰にも全体像が分からないまま、手探りで設定をいじるのはリスクが高い状態です。担当者自身が「自分だけでは限界かもしれない」と感じ始めたときが、外部に相談すべきサインといえるでしょう。

社内の業務に支障が出ているとき

ネットワークの遅さが原因で、受発注や請求処理、顧客対応などのコア業務が止まっている、または大きく遅延している場合は、できるかぎり早く専門業者に相談したほうがよい状況です。売上や取引先との信頼に直結する業務が滞ると、復旧が遅れるほど会社全体の損失も膨んでいきます。

Web会議やリモートワークがまともに行えない状態が続くと、社外との打ち合わせや社内コミュニケーションに支障が出るだけでなく、在宅勤務やサテライトオフィスなど柔軟な働き方にも制約がかかります。とくに、複数拠点をオンラインでつないでいる企業では、一拠点のトラブルが全体の連携にも影響しかねません。

さらに、一部の部署の問題だと思っていたものが、いつの間にか複数部署・複数拠点へと広がっている場合は、早期に原因を断ち切る必要があります。社員から「ネットが遅くて仕事にならない」といったクレームが増え、総務やIT担当が問い合わせ対応に追われている状況も、すでに業務へ影響が出ているサインです。経営層からも「いつ直るのか」「原因は何か」とのプレッシャーが強くなっているようであれば、自社だけで抱え込まず、専門家の力を借りる判断が現実的です。

社内の有識者による対応が追いつかないとき

中小企業では、専任の情報システム担当者がいないことも多く、「PCに詳しい社員」や総務担当がネットワーク対応を兼任しているケースが一般的です。このような環境でトラブルが長引くと、その社員の業務時間の多くが障害対応に取られ、本来担当すべき仕事が後回しになってしまいます。これが続くと、部門全体のパフォーマンス低下や担当者の負担増につながります。

また、ネットワークの管理や設定変更が特定の一人に依存している状態も、大きなリスクです。その人が不在のときや退職した場合、「何がどのように設定されているのか」「どこから触ってよいのか」が誰にも分からなくなります。属人化した環境では、トラブル時の復旧スピードが著しく低下し、ビジネス継続性にも影響を与えかねません。

さらに、拠点の追加やクラウド利用の拡大など、中長期のIT計画を見据えたネットワーク設計が必要な場面では、「その場しのぎの設定変更」だけでは限界があります。VLANの設計、拠点間VPN、セキュリティポリシーとの整合など、専門的な観点が求められる領域では、調べながら試行錯誤するより、最初から専門業者に相談したほうが安全で確実です。「毎回トラブルが起きてから対応する」のではなく、「根本的に見直して、将来を見据えた構成にしたい」と感じているなら、外部パートナーと一緒に設計し直す好機といえます。

 

中小企業の情シス・IT部門をアウトソーシングするメリットと成功のポイント

 

まとめ

会社のネットワークが遅くなる背景には、回線の混雑、LANケーブルやルーターなど機器の老朽化、Wi‑Fiの電波干渉、設定ミス、さらにはウイルス感染まで、さまざまな要因が絡み合っています。まずはスピードテストや簡単なチェックから始め、ケーブルや機器、配置、配線といった「社内で手を打てる部分」を順番に見直すことで、多くの中小企業はコストを抑えつつ一定の改善が見込めます。  

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この記事を書いた人

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